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伊豆下田旅行「旅のしおり」

「そろそろ旅行も解禁かな、繁忙期の夏休みになる前に1泊旅行を計画しようかな」と、思い立って、即行動しました。

 私にとって久しぶりの旅行を、計画の段階から綴っていきます。

目次

事前準備

どこへ行く?

 「どこへ行く」という前に「何で行く」が先に頭に浮かびました。実はけっこう乗り物に乗ることが好きで、動画配信のユーチューブ(YouTube)で、よく列車で旅行系を観たりしています。今回も変わった列車に乗りたいなと、ふと思い出したのが、伊豆方面へ運行していた「スーパービュー踊り子」の廃止後、東京~伊豆急下田を往復している豪華特急「サフィール踊り子」。

 さっそくスマホで検索、JR東日本で詳しく紹介されていました。

 全車両グリーン車で、海側2座席・山側1座席の横3座席が基本で、ゆったりとしています。さらに横2座席のみのプレミアムグリーン車や、1~4名用と1~6名用の個室もあるらしい。そしてカフェテリアも!

 サフィールとは、フランス語でサファイヤという意味。海と空と列車がブルーに輝き、まるでサファイヤのような紹介写真が掲載されています。これは乗りたくなりますね~。

 調べていくと、「東武トップツアーズ」という旅行会社で、乗車チケットと宿泊施設がセットになったお得なプランがあるのを見つけました。ツアーではなく個人旅行だし、こりゃぁいい!

 どれにしようかなと……お手頃価格で伊東のホテルで温泉につかるのもいいか~♡

「でもちょっと待てよ、せっかく豪華列車に乗るのだから、終点まで乗りたいじゃない?」

 というわけで、行先は伊豆下田に決定!

いざ申込み

 予算とお食事内容からホテルを決め、ネットで申込み手続きをしました。

 まだ、1ヵ月前になっていなかったため、好きな座席を指定できなかったけれど、あとから変更もできるらしいので、出発時刻11時東京発サフィール踊り子1号でとりあえず予約。

 ホテルによっては埋まってしまっているところもあったので、申込みはお早めに。

この座席でOK?

 1ヵ月前になり、往路の切符が取れたと東武トップツアーズからメールが届きました。

 いつも特急に乗ったりすると、座席はおまかせが多いのですが、なぜか窓ガラス部分の席ではなく、窓枠の的なものが邪魔をする座席になってしまう運命にあります。

 しかし、今回は景色を満喫したいので、「柱」は避けたい。

 ユーチューブでサフィール踊り子に乗っている方々の動画を見て、ちらっと映る座席番号を食い入るように確認、なるほど、下り(伊豆急下田行)は偶数、上り(東京行)は奇数の座席が、柱に当たらないようだ。(往復で座席をクルリと回転させるので、そういうことになる。)

 で、往きの座席は……OKです。偶数でした!変更の必要はない。

 翌日、復路の切符の連絡が……あ~偶数じゃないですか、こりゃ変更だ。

 変更のボタンを押すと、座席表の空いている席の中から選択できます。どこにしようかと車両を選びながら見ていると、復路で先頭車両になる8号車にも空きがあったので、運転席も見えるかもしれないと、8号車の奇数の座席を選んでひとまずホッとしました。

 でも、慎重派の私は、「ほんとにほんとにそれで大丈夫なのか?」と、スマホで「座席 窓 柱」などとキーワードを入れて検索。なんと「窓割り」という言葉でいろいろな特急指定席の窓枠について調べている方がいたのです。

 その「さわやん」さんという方によると、「サフィール踊り子の伊豆急下田→東京の窓割りの良い席は奇数席。ただし、8号車については偶数席。」えっ、8号車は逆なのか~!(運転席と1番の座席の間隔の関係でそうなるようだ。)

 あせってすぐにもう一度変更手続き。8号車の偶数席に取り直しました。「さわやん」さん、ありがとう!! なんか、ユーチューブで座席番号を食い入るように見なくても、最初に巡り合っていればよかったですね。

 みなさんも列車の旅をお考えの方は、「窓割り」にご注意を。(バスでもそうですけどね。)

切符の発券

 それから数日後、いよいよ「切符を発券できますよ~当日だと何があるかわからないから、早めに発券してくださいね~」という内容のメールが届きました。

 さっそくJR駅の指定席を発券できる自動券売機に行きました。手順に自信がなかったので、人が並んでいないのを確認して、あらかじめスマホの画面に受け取り用のQRコード(四角い形の変な模様のやつですよ~)を出しておき、ピッピッと券売機の画面を選択して進めると、券売機の右下のほうに赤くピカッと光る部分があり、ここにQRコードをかざすのかと、サッとスマホの画面を向けると、無事に発券できました!

 東京(山手線内)→伊豆急下田の乗車票(乗車船・特急グリーン)と書いてあります。〇の中に「契」の文字もあります。これは「マル契乗車票」という契約乗車票で旅行会社のプランで発売される旅行券です。

 さて、最寄り駅から山手線内までは、どうするのでしょうか?新幹線は新幹線改札があるので、新幹線切符と最寄り駅から東京駅までの切符を改札に挿入(Suica=スイカなどの交通系ICカードなら、新幹線切符を挿入した後に最寄り駅でタッチしたカードをまたタッチ)すればよいのですが、調べたところ、サフィール踊り子1号は、9番線から出発。改札は通りません。最寄り駅をスイカで入ってきたら、それはどこでタッチするの?

 なんでも検索すれば簡単に解決!と、スマホでキーワードをいろいろ入れて検索してみました。「知恵袋」という質問コーナーで、同じような質問内容は見つけられましたが、それに対する回答が、「乗車券と特急券は別々に購入すべきだ」や「乗車駅を変更してもらえばいい」や「一度、改札を出て入りなおすしかない」など、〇契(マルけい)と記入された変更不可の特別な切符については、これだという回答はなく、解決に至らず残念。

 ただ、お一人だけ、「こんなところで質問しないで、購入した旅行会社に聞くべきでは?」と、冷たいようで、ごもっともな回答をしていた方がいて、ハハハそうだよなと、東武トップツアーズに電話で聞いてみました。

 最寄り駅から一番近い山手線の駅までの乗車券を切符で購入し、伊豆急下田駅で改札を出るときに駅員さんにその切符とサフィール踊り子の切符を渡せばよいとのこと。自動改札ではなく、有人改札だそうです。また、伊豆急下田駅はJR管轄ではないので、そこでのスイカなどのICカードの処理は難しいそうです。

 最寄り駅でスイカなどをタッチして入ったときは、東京駅の駅員さんに処理をしてもらわなければならないという手間がかかるそうなので、切符を購入して行くことにしました。

mymyミニ

事前準備はこれでOKね。それでは「旅のしおり」を作らなきゃ!旅行はすでに計画から始まっている。ワクワクしますよね。

旅のしおり

 ブログ上の「旅のしおり」なので、詳細は書けません。あしからず。

集合日時

2022年7月某日 東京駅10時集合

 サフィール踊り子1号は11:00出発なので、1時間前に東京駅集合。東京駅1階の駅弁屋 「祭」で駅弁を購入する。「祭」の場所は、中央通路エリア。最寄り駅から電車に乗るときは5号車に乗って、ホームに降りたら近くの階段で1階へ降りると、中央通路エリアに行かれる。(東京駅構内は迷いそうなので、事前に「東京駅構内図」を検索して調査。)おすすめ弁当の情報はたくさんあるけれど、200種以上の弁当があるそうなので、見た目のフィーリングで選ぶつもり。

mymyミニ

列車内のカフェテリアでお食事もいいかと思ったけど、事前予約制で20分単位の入れ替えのようなので、自席でゆっくり駅弁にします。駅弁は旅の楽しみの一つよね。

日程(第1日目)

伊豆急下田駅13:29着 ※ 荷物をコインロッカーへ預ける

散策出発

  1. 宝福寺
  2. 下田開国博物館
  3. 了仙寺
  4. 長楽寺
  5. ペリーロード
  6. 下田公園
  7. 平井製菓本店(下田まいまい購入)

見学も含め所要時間約2時間の予定。

伊豆急下田駅へ戻り、駅からホテルの送迎バスでホテルへ

温泉入浴後、夕飯(お楽しみのバイキング)

日程(第2日目)

朝風呂の後、朝食(朝もバイキング)

チェックアウト10:00

ホテルの送迎バスで伊豆急下田駅へ ※ 荷物をコインロッカーへ預ける

新下田駅(下田ロープウエイ)→寝姿山山頂駅 寝姿山自然公園散策

寝姿山山頂駅(下田ロープウエイ)→新下田駅

下田駅バス停(東海バス)→道の駅開国下田みなと前バス停 黒船サスケハナ下田港内めぐり(所要20分)

道の駅でお土産購入

伊豆急下田駅まで徒歩でブラブラ戻る 昼食・お茶

伊豆急下田駅14:12発(サフィール踊り子2号)→東京駅16:49着 

帰宅(現実に戻る)

観光情報

 下田といえば幕末の黒船来航。黒船はペリーが率いるアメリカの軍艦で、木材が腐るのを防ぐ黒いコールタールが塗られていたため「黒船」と呼ばれたそうですが、最初は1853年に浦賀(神奈川県横須賀)に来航しました。黒いから威圧感がありビビったことでしょう。

 ペリーは、貿易や捕鯨のために太平洋を航行する際に「食料や燃料補給をさせてほしい」、「難破した際には助けてほしい」という内容の、日本に開港を求めたアメリカ大統領からの親書を日本の将軍に渡すために来航しました。

 開港を渋る日本でしたが、お約束であった翌年の1854年に日米和親条約が締結され鎖国は終了、この条約には「下田と函館を開港すること」という記述があり、下田は開港となり、国際交渉の舞台となりました。

 1855年、了仙寺で下田条約(日米和親条約の附録)が調印され、長楽寺では日露和親条約の調印と日米和親条約の批准書の交換が行われたそうです。

 下田港から了仙寺まで「ペリー御一行様」が歩いたのが、ペリーロードと呼ばれている小路です。異国情緒あふれる古めかしい街並みの小路のようです。

 下田開国博物館には、開国にまつわる約1,000点もの遺品や資料があり、ミシュランガイドのお墨付きだそう。

 宝福寺は、「唐人お吉」のお墓と記念館があります。幕府の命令で米駐日大使ハリスに奉公にあがったお吉は、ハリスの帰国後は世間から好奇の目で見られ、すさんだ生活を送り、病気の果てに入水して命を絶ったという。この生涯を題材に多くの小説などが書かれ、広く世間に知れ渡っているそうです。また、宝福寺は、勝海舟と第15代土佐藩主の山内容堂が会談し、坂本龍馬の脱藩が許されたという「謁見の間」があるそうです。

 下田公園には、下田開港100周年を記念して作られた開国記念碑があります。

 ペリーが下田で発見した「かたつむり」をアメリカへ持ち帰り、専門家へ確認を依頼し、新種だったことから「下田マイマイ」と名付け、世界の学会へ発表したそうですが、下田観光協会の説明では、ペリー来航でマイマイが日本に上陸したというふうに書かれていました。伊豆急下田駅から市街地商店街へ向かうメインストリートを「マイマイ通り」というそうで、平井製菓本店で「下田まいまい」というロールケーキを販売しているとのことで、ぜひ立ち寄って購入しようと、mymy(マイマイ)和美は思っております。

 下田ロープウェイで行く寝姿山自然公園は、女性が横たわる姿に似ていることから名づけられたそうですが、天気がよければ展望台から伊豆七島が見えるそうです。

 黒船サスケハナ下田港内めぐりは、黒船来航を題材にした、下田港を一周する黒船遊覧船観光。吉田松陰が弟子と一緒に、黒船に乗って密航しようと身を隠していた弁天島を海上から見られます。(密航は黒船に断られて失敗。幽閉されたそうです。)サスケハナとは、ペリーが搭乗していた船の名前。(ペンシルバニア州を流れるサスケハナ川の名前から名づけた。)

持ち物

  • サフィール踊り子チケット
  • お財布
  • スマホ(充電器もね)
  • 自撮り棒(やっと活躍できるね)
  • 着替え一式
  • 化粧品・サプリメント
  • 歯みがきセット(使い慣れた歯ブラシと歯磨き粉がいい)
  • シャンプー(いつものがいいね)
  • ポシェット(バイキングの時は貴重品を身に着けよう)
  • ハンカチ・ちり紙・ウェットティシュー
  • マスク
  • 晴雨兼用傘・扇子

出発へ向けて

 下田は金目鯛の水揚げが日本一だそうです。(下田港の年間の漁獲量は3千~4千トンで、その8割が金目鯛)ホテルでの夕飯のバイキングは、金目鯛のおさしみや煮つけが今から楽しみです。

 海の幸も楽しみですが、旅行の相方と豪華列車の車窓を楽しみ、海を見て潮風を吸って気分転換できれば、次の活力につながりますね。

 計画通りにはいかないかもしれないけれど、それも旅の醍醐味です。帰ってきたら、どんな様子だったか「旅のレポート」を書きたいな。

 天気がよいことを祈って、体調を整えて、いってきまーす。